第3部 チーミング実装

PC側でのリンクアグリゲーション(スイッチドロードバランス)設定
(Windows PC)

今回、実装例として取り上げるのは、ユーザー数が多いと考えられる有名メーカーのIntel製とHP(Compaq)製のネットワークアダプタである。Intel製ネットワークアダプタとHP(Compaq)製ネットワークアダプタはドライバーソフトにチーミング設定をするアプリケーションが同梱されており、それぞれのドライバーをインストールするとチーミング設定も出来るようになっている。

事前にメーカーwebサイトより、使用するネットワークアダプタの最新ドライバーとチーミング設定ソフトウェアをダウンロードし、PCにネットワークアダプタと共にインストールは済ませてあるものとする。Windows Server Worldの読者の方々ならば、ネットワークアダプタのインストールは簡単なことだろう。

図(teaming_01.bmp)が構成図である。本記事を参考にして実験する場合に、使用するスイッチングハブがリンクアグリゲーション(スイッチドロードバランス)に対応していなくても、アダプター・フォルトトレーランスとアダプティブ・ロードバランスは実装できる。


HP(Compaq)製 NC3131ネットワークアダプタを例にした実装例

Intel製 PRO100シリーズ・ネットワークアダプタを例にした実装例

コラム


コラム ネットワーク共有配布フォルダの利用

スイッチングハブ側でのリンクアグリゲーション(スイッチドロードバランス)設定

Catalyst 2924C-XLを例にした実装例

コラム


Windows 2000 Advanced Serverの負荷分散機能

Windows 2000 Advanced Serverの負荷分散機能は「複数のマシンをあたかも1台のマシンの如く見せる」機能である。実はこれが利用できたら、異なるメーカー製のネットワークアダプタ同士でもチーミング出来るのではないか、と考え実験してみた。結果は「出来ない」のである。

Windows 2000 Advanced Serverの負荷分散機能は「ネットワークアダプタ毎」に設定が出来ない。複数のネットワークアダプタが実装されているマシンに負荷分散サービスをインストールすると、任意のネットワークアダプタ1枚のみに負荷分散設定が可能となる。実装している複数枚のネットワークアダプタ毎に設定が出来ればチーミングできたのに。残念である。



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