今日の恭麿
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パソナテックという人身売買会社の教育担当部署に所属しスタッフ向けスキルアップ講座の講師をしました。あくまでも講師のみで講座立案・企画・運営は別です。

僕が常駐していた教室のPC Unix講座は、

  1. インストール(1日)
  2. オペレーション(0.5日)
  3. DNSサーバー構築(BIND)(0.5日)
  4. Webサーバー構築(Apache)(1日)
の4コースありました。OSはLinux、ディストリビューションはRedHatです。

インストール講座ではVer6.2の時にはインストールCDのCD1のみでもインストールできましたが、Ver7.0からはCD1とCD2が必要でした。CD1のみでもインストールを完了するオプション選択は可能です。が、webサーバーの時に必要となるCのLibraryがインストールされません。講座は順番で受講できるようにスケジュールされています。初回のインストール講座でGCCなどのLibraryをインストールするとCD2が要求されます。

テレパシーで述べたように、Ver7.0の一回目はT先生が担当しました。CD1のみでインストール講座を終了できる方法をとりましたので、クライアントにはCのLibraryがインストールされません。T先生は後の講座をまったく考慮しませんでしたから、クライアントマシン台数分のCD1のコピーを用意しただけでCD2については何の用意もしませんでした。Ver7.0では4講座行うのにCD2まで必要なのです。それを用意せず、「さあて、マシンもインストールしてあるし講座やってよ。」ということなのでした。

O部門長とKリーダーが6.2から7.0への移行を決定したときに、講座で利用する媒体はT先生の所有物を元にコピーで用意するなどの打合せはあったのでしょうか? 私には知らされていないことですから判りません。もしT先生の了解の下、そのような取決めがあったのならば、CD2のコピーを用意しなかったT先生はミスを犯していました。取決めが無かったのならば、媒体なしに6.2から7.0への移行を決定したO部門長とKリーダーがミスしていますね。いづれにしても、O部門長とKリーダーは管理・運営の責任が、担当役員と取締役社長にも管理責任があります。
(しかし、誰も責任をとらないんだなぁ〜、これが!)

さて講座本番を迎えました。テレパシーで述べたように、講師機はパスワードが変更されていますが、準備日の夕方になって現れたT先生から新たに設定されたパスワードを訊いていますので一応の操作は可能となっていました。

開催期間中、毎日早出出勤して出来得る限りの足らないところをカバーする努力はしました。でも限界はありますね。6.2用に書かれたテキストを用いて二日かけて、どうにか3講座(インストール・オペレーション・DNSサーバー構築)を終え、残すところはApacheです。Apacheはインターネット上からソースをダウンロードしておき、教習項目のひとつとしてクライアントから講師機に対してftpで接続しダウンロード後、コンパイルしてインストール・設定というシナリオです。このコンパイルが出来ませんでした。

本来、検証のために用意した準備日に6.2と7.0の差異を把握していれば、その日のうちにGCCのインストールのためにCD2が必要である事をつかんでいたでしょう。講座本番日初日にはCD2を用いてインストール講座をしていたことでしょう。準備日に、

  • 講師機のパスワードが変更されていなければ、
  • インストールCDがCD1とCD2と揃っていれば、
よかったのですがね。これは僕がどうこうがんばれば解決するという問題ではありません。
(ポケットマネー・自費で購入するというのは解決方法じゃないよ!)

Apacheのコンパイルが全員失敗しました。エラーメッセージはCのLibraryが見つからないことを示しています。講師機はサーバーとして構成されており、フルインストールしてあるのでGCCでコンパイルできるのです。ネットワークアドレスはインターネットに接続できないアドレスに変更されている(この変更もT先生が勝手に変更した。)ので、簡単にはGCCをインターネットからダウンロードできません。まさか講義中にインターネット接続が必要な事態になるとは予定していませんから、すぐには対応できません。個人でRedHat7.0を所有している方が偶然にも見つかりましたのでCDをお借りしてGCCを追加でインストールしましたが、この日の講義はもうメタメタの悲惨な様子になってしまいました。当然、受講生からはクレームがきました。後日、N先生のApacheの講座を全員受けられることになりました。

この教育担当部署の方々は因果関係を把握していませんから、
 「準備に一日とっていたのに、いったい何を準備していたのかしら!
というのです。困ったもんですねぇ(T_T)。検証したくても出来なかったのに。いいですか?もう一回まとめます。

  1. 講師機のパスワードが普段のものから変更されていた、
  2. 組織としてインストールCDを所有していなかった、
この事実をどなたも把握せず講座は開催されてしまったのです。

後日、直属の上長であるO部門長に報告書と質問書を提出しましたがついにに回答はありませんでした。少なくとも報告を読んだO部門長は自分ミスに気が付いているはずですが誤魔化しましたね。KリーダーやT先生が自分ミスに気が付いているかどうかは不明です。

受講生から見ればサービス提供側の人間ですから、講師をした私が矢面に立つのはいいでしょう。しかし、組織内においては私が非難されるのは筋違いなんですがね。私は今でもK担当取締役・O部門長とKリーダーに謝ってもらいたいと思っています。

どう考えても冤罪ですよ!

MCT・CCSIにしてくれるお約束はどこいっちゃたのかな〜?

O部門長、僕がTCP/IPのテキストを書くときに
「誰が書いても同じ無いようになるわけだから他の書籍をパクってしまいましょう」
っていっていたけれど、あんた順法精神無いね!



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最終更新日 09 SEP 2003


 

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