今日の恭麿
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で今度はこちらがお客の立場になる時の担当営業さんのお話です。この営業さんとお仕事をくれる営業さんはデスクが隣どおしで同じチームです。このかたも自分で売っている商品を理解していないようでした。

例えば、新システム導入に際してケーブル入替・敷設をしたいという。カテゴリ5を引きたいそうです。それはこちらでやるって言っても是非したいという。その説明をするのに、
 「今まで使っていたケーブルよりもぶっといんです。」
といいます。カテゴリ5を私が知らないとでも思っているのかしら。当時勤めていた会社が○塚商会からケーブル敷設工事を受注していることをご存知のはずなのに。しかもそのケーブル敷設工事の現場は私が担当しているのに。

少なくとも、目の前にいる人がどの程度のスキルなのか見抜くことができないほど、低スキルであることは確かです。

新システムもAccessをフロントに持ってきてバックはoracleだと言う。一月に万単位の処理案件があるならまだしも、この企業は一月に数十件なんです。従業員は8人なんです。入力するオペレーターも専任一人と営業3人です。Accessだけで可能です。そのようなリサーチをせず、
 「これにしましょう。」
ってよく言えますよね。もっともデスクトップデーターベースで自社開発をしない(出来ない?)勤め先にも問題はありますがね。

しかも、AccessのDBエンジンはJetって言うんですけれど、このAccessのみの形態をAccess-Accessとか表現しています。ぁ〜ha〜?でさきのOracleをエンジンとして使う方法はAccess-Oracleだと。すごい造語だ。せいぜい、Access-Accessではなく、Access-Jet程度に言って欲しいですな。で、
  「Access-Accessって何のことよ?AccessのエンジンはJetでしょ?」
と指摘すると、Jetのことは何のことだかわからないらしくて、
  「Jetですか?Ah〜はて?」
とわからない様子。だが、すぐに方向転換、
  「Access-Accessとは、AccessをエンジンにしてAccessの・・・・・。」
と得々と説明をし始めた。この僕にそんなこと説明しなくていいよ。先生が生徒の研究発表穂聞いているわけじゃないぜ!

新システムのサーバーとしてCompaqのある機種を推薦してくるのですが、
 「この機種は後でCPUはアップグレード可能なのかしら?CPUアップクレードに対応していますか?」
と訊いても、
 「はぁ?アップグレードですか?」
って反応です。CPUの処理能力に不足を感じたら同じピンアサインのより動作周波数が高いCPUに交換できますか?が解らないようです。将来、処理能力に不足を感じた時にではサーバー交換を…なんて言うのでしょうか?

既にWindows 3.1は動くNote PCが6台とそこそこ速いデスクトップPCがあり、オフコンの端末としてLANケーブルとHUBで接続もされていましたから、Windwos NT Serverのみを導入してファイル共有とプリンタ共有を考えました。(Note PCは利用の都度、ブートしてOSを切換えます。)そこで、Windwos NT Serverの見積もりを取ることにしたのですが、ルーターがいないにもかかわらず、
 「サードパーティ製の有料TCP/IPが6台分必要です。」
なんて言ってきました。LAN Manager DOS Clientも接続ライセンス5台分もみんな標準でWindwos NT Serverに付いてくるにもかかわらずです。当時はインターネットもしないし、ルーターもないので、
 「NetBEUIで十分だ、!」
と書籍のコピーも渡して言いました。即答できず「エンジニアに確認します。」となりました。訊くまでもないことなのですがね。信用されませんでしたね。たとえTCP/IPを採用したとしても、これもLAN Manager DOS Clientにロハで付いてますよね。1つ誉めたいのは、お客の知識より、自分のとこのエンジニアの知識を信じるという姿勢ですね。間違ったお客の知識を応援する営業って多いですからね。

でこちらが教えた情報を、自社のエンジニアに確認したら「その通り」だったらしく、今度は先日こちらが教えたことをあたかも自分たちが調べてきた情報のごとく、
 「NetBEUIが使えますよ!」
と、得々と説明しに来ました。まったく誰に説明しているんだか・・・。

間違ったお客の知識を応援する営業って多いですよね。それをお客様の立場になって…といったりしてますね。嫌われても間違いを正してあげて、結果お客にとってメリットあるようにするのがお客様の立場になって…だと思う私が間違いでしょうか?

○塚商会ってお客様側の担当に定期的にアンケートがきます。これはとても素晴らしいこと。お客様の声を真摯に受け止めたい、という素晴らしいアイデアです。そこでそのアンケートに回答しました。

以前にこれを購入すればそれが出来ますっということで買ったのにやりたいことが出来ない。そこで
 「どうしたらこれが実現できますか?」
と尋ねると、
 「それを実現するには更にあれが必要です。」
と言ってものを買わせて解決しようとする。それならば何故最初から
 「それを実現するにはこれあれが必要です。」
と言わないのだ?更にものを買わせて解決しようとするな!

と書かさせていただきました。

すると、早速営業から電話がかかってきました。
 「あんなこと書かないで下さいよ。上司から『問題解決しなさい。』と机の上にアンケート回答がおかれていました。」
というのです。だって事実だもの。それをしないのならば何のためのアンケートなの?と思います。

初出 AUG 1998
最終更新日 29 AUG 2003


 

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