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病院は4人部屋から大部屋

実際に病院に入院した事のある人やその家族である人などで知ったかぶりをする人も多いのだけれど、病院に入院して利用した部屋に患者が4人以上収容されている場合、名目を問わずベット使用料金を支払う必要は無いし、医療機関も料金請求してはいけない。コレは以前の厚生大臣名で通達としてルール化してある。

実際、行政独立法人国立病院機構では、厚生労働省と財務省のお膝元なので、しっかりとルールを守っている。例えば天災はかつて清瀬にある国立療養所東京病院(当時。現在は独立行政法人国立東京病院)に入院した事があるが、4人部屋だったのでベット代・部屋使用料など、それに類する名目の料金を一切請求されなかった。常駐のケースワーカーからこれらの根拠説明を受けた事がある。
※ 個室と呼ばれている2人部屋は別料金が発生していた。

このケースワーカ、天災より遥かにそっち方面の知識があったが、唯一、健康保険に対して傷病手当給付金請求申請に利用する診断書が保険適用で100円で済むところを知らずに、「一般の生命保険診断書と同様有料で3000円です。」と言った。大蔵省(当時)の機関である病院会計も同様であった。(国立病院の収入は国庫歳入である。)ベテラン看護婦長(当時。現在は看護士長)も同じであった。

天災はとても納得いかなかったので、またまた天災ぶりを発揮、病床数から名は診療所でも市や区の保健所管轄ではなく、都庁の医療局(後に保健局と合併統一)の担当と察知し、都庁へ出向いた。担当官に「おっかしいんじゃないの?」と述べると、流石社会保険審査担当である。病院側の知識が間違っている事を説明してくれただけでなく、病院に電話もしてくれた。

その日の夕方には病院の経理から電話があり、過払いの返還をしたいからまた来て欲しい、という。交通費かかっても戻ってくる額が多いので当然取りに行った。

ところが、実体としては差額ベット料金どころか、ベッド使用料金とか部屋使用料金が存在する。個室で使用料金を取るのならばまだしも、4人以上の部屋で請求する医療機関もある。6人部屋に7つのベットをおいてベッド使用料とか寝具代金とか部屋使用料金などと言ったり、またはその他の名目で請求す医療機関は多い。大部屋なのにも関わらず、名目は別なのだがその実体はベット料金というものをナンダカンダと請求書に書く医療機関は多い。しかも患者の家族は患者という人質を取られているという気があり、多少違和感を感じても請求されるママに支払ってしまう事が多いのが現状だろう。とんでもない事だよね。

大部屋であれば名目はどうであれベッド使用料金とか部屋使用料金というものは存在してはいけない

実は本来、大部屋であれば差額ベット料金どころか、ベッド使用料金とか部屋使用料金というものは存在してはいけない。しかし実際運用として、また通称として差額ベット料金とか、ベッド使用料金・部屋使用料金って呼んでいる支払がある。

医療機関は、「差額ベットというものは存在しない」のを承知しているので実態がそれであったとしても、自らは差額ベットとは呼ばずに、それを認めようとしない。ずるいだろう?

知っているお客から突っ込まれたときに、いろいろ言って誤魔化す方法を取ることもある。
  「保険医療機関でそんな料金とって良いのですか?自由診療ではありませんよ。都の医療局・保健局(当時)に訊きに行きますよ。」
などというような、(医療機関にとって)うるさいお客には、
  「医療機関はここだけではありません。どうぞ好きな医療機関に行っていただいて結構です。」
  「退院後また入院の必要が生じても、そのとき当医療機関にベッドに空きがあるかはお約束できません。」
(今度来ても入院させてやら無いからね、の意か?)
と脅す事もある。実際天災は、東武練馬駅の北側にある病院でそのように言われた事がある。

そういえば、ここの医療機関は数年前に入院患者の寝たきり老人を入浴事故死させてしまって大きく報道されましたっけね。

各種保険指定医療機関がこんなことを言っちゃいけない、ということを患者側は知らない、と舐めているのだろうね。文句を言ってくるお客はごく小数だし、その程度では健康保険指定医を取り消されないと踏んでいるのでしょうか?

今度、
  「医療機関はここだけではありません。どうぞ好きな医療機関に行っていただいて結構です。」
  「退院後また入院の必要が生じても、そのとき当医療機関にベッドに空きがあるかはお約束できません。」
なんていわれた時には、
  「あれれ?。健康保険指定医療機関がそんな事言って良いの?お前らブラックジャックかよ!!」
といってみましょう。
※ 当然、都の医療局・保健局(今は福祉保健局か?)や保健所に訴えましょう。
※ 医療機関の大きさ(ベッド数など)によって、都の管轄か区の管轄(保健所)か行き先が異なりますが、保健所は全ての相談には乗ってくれますし、どちらにいくべきかも教えてくれます。

都福祉局のページ

議員も無知なんだな

ネタとして取っといた資料がある。2005年04月08日発行の練馬区議会便り。その中で公明党の西川議員と共産党の武藤議員が差額ベットなる語を使用して、正義漢ぶって質問している記録があるのだが、表向き差額ベットというものは存在してはいけないので、医療機関は「そんな名目の料金請求していません」というであろう。バッカだねぇ。

厚生労働大臣の通達で4人以上を収容する病室の場合、部屋使用料金・寝具代・ベット使用料、その他の名目問わず、コレに類する料金を取ってはいけないこととなっている。請求しない事を確認せよ、とか言えばいいのにね。

議員だからそれなりのブレーンがいるだろう。コレ以降の区議会だよりで差額ベットなる語は出てこない。

命は大事、医療機関を選べ!

ナンダカンダといわれてお金がかかる医療機関は多いけれど、それに見合った医療を受けていないと感じたら、そんな病院へ行く事無い。資産がすぐになくなって満足な医療を受けられなくなる前に、正当な医療をしている医療機関にかかろう。

大学病院は予約がいっぱい?

現在歯の治療をしている。通っている医療機関は某歯科大学付属病院である。知人となんかのキッカケでこのことが話題になると、
  「よく予約取れましたね。2・3ヶ月待ちはざらなんでしょう?」
  「待ち時間も3時間から半日なんでしょう?」
  「料金も高いんでしょう?」
等と訊かれる。そんな事無い。

  • 初診は予約無しに行った日に見てくれる。
  • 初診日でも待ち時間は30分も無かった。
  • 毎回の待ち時間も予約どおりで待たない。
  • 治療費も高くない。全額保険適用。町の歯科医の方がよっぽど高い!
  • 技術は最先端。
  • アシスタントの歯科医の卵の女子学生や歯科衛生士は皆可愛い!
といいこと尽くめである。

札幌北楡病院は全室個室で無料である。追記:May 18 2006

大部屋が存在しない。しかも室料やベッド代というものもない。医療ってこうあるべきじゃないか?

↑ここまで徹底すれば流石だ!。

差額ベット代とは言わずに様々な名目を用意して、様々な費用を請求する医療機関は多いが、
  「そのような費用を取らないと経営が成立ちません。」
という医療機関のオーナーは経営者失格だな。自分の能力の無さを患者に転嫁しないで欲しいな。

初出 May 17 2006
最終更新日 May 17 2006


 

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