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取調室録画には賛成である

取調室での取調べの様子を録画しようとする試みが一部の捜査で7月から実施される。検察の一部と警察は大反対だそうだ。理由として「録画すると容疑者が本当の事を喋らない」からだそうだ。

容疑者は裁判で判決があるまでは推定無罪としてあつかわれる。これは法によって定められている。ところが警察では推定有罪として容疑者を扱う事が横行している。本来逮捕も違法行為であり、警察官が容疑者を逮捕するのは国家権力による違法行為である。あくまでも更なる犯罪の防止と証拠隠滅防止のために例外として行っているのだ。そのため、裁判所の権限で拘留し判決まで拘置する事となっている。逃亡の恐れが無ければ釈放しなければならないのが法の趣旨なのだが、どうも国家権力側に都合のいい運用をしていると感じる。

で警察での取調べは警察の推定有罪を前提とした自白調書作成を目的としているため、往々にして誘導・脅しによって調書は作成される事が多い。警察の言う「録画すると容疑者が本当の事を喋らない」は「録画すると自白を強要する様子が録画されてしまうので自白調書作成が出来ない」ということなのだろう。

信号待ちで停止していたらバイクが追突してきた

なんて事故に遭ったことがある。警察を呼んで警察署へ。事故調書・被害者調書の作成である。その時、僕は信号待ちで停止していたので100%無過失を主張したのだが、警察官は
  「そんなコというと調書かけないよ。」
とこちらにも非がある内容にしようとする。警察官は裁判官ではないので交通事故での過失何割なんて決められないはずである。これが傷害事件でも同様、被害者と加害者のどちらがどの程度悪いなんて警察官は決められない。ところが民間人の仕事やプライベートのスケジュールなんて全く気にせず、自分の創作した作文に「読んで聞かせて相違ないことを確認したので署名捺印を得る」ことを求めるのだ。多くの人は自分に不利な内容・違和感を感じる内容でも、その場を早く収めて次の予定に行きたいので、署名捺印してしまう。

告訴状を持っていった時に・・・

詐欺被害や傷害被害に遭ったとき、それぞれで担当の警察に告訴状を提出しに行った。そのときこちらは被害者なのだが、鉄格子のはまった取調室でとても横柄な口のききかたで扱われた事がある。
  「コレだけの事件抱えてて忙しいのよ。そんな事、事件になんないよ。」
なんて、圧さ8センチ程度の紙の束をボールペンでペンペン叩きながらいわれた。告訴を受け付けないという態度なのである。
※ 弁護士を介して告訴するとこのような事はないらしい。

取調室録画には賛成である

こんなこと書いているとお仕事少なくなるかも、なんて考える人もいるだろう。しかし、お仕事と政治は無関係では無い。犯罪にならなくても世の中を窮屈にする動きには反対である。

初出 May 12 2006
最終更新日 May 12 2006


 

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