コンピュータ構成に対するアプリケーションの影響を測定する場合に最初にすべきことは、異なるレベルのアプリケーション動作にコンピュータがどのように応答するかを調べることです。
動的ページを生成するアプリケーションの活動状況を測る最も一般的な指標は、アプリケーションに対する要求の発生率です。CGIおよびISAPIのアプリケーションは、要求に応答する際にアクティブになり、要求と要求の間は、通常、非アクティブになります。アプリケーションは、要求に応答する頻度が高いほど、アクティブと判断されることが多くなります。
まず、あるアプリケーションの活動レベルを測定します。その後、単一のアプリケーションの活動状況をさまざまなレベルに変えて、コンピュータに与える影響を比較することができます。また、異なるアプリケーションについて、同一の活動レベルでの影響を比較することもできます。
パフォーマンスモニタには、各IISサービスの下で実行中のCGIアプリケーションおよびISAPIアプリケーションに対する要求の発生率を測定するカウンタのセットが含まれています。このカウンタは、HTTP Service、FTP Server、およびGopher Serviceパフォーマンスオブジェクトに含まれています。ただし、IIS 2.0は、HTTPサービスでのみISAPIをサポートします。ほかのサービスのISAPIカウンタは、常にゼロを表示します。
次の表に、CGIおよびISAPIアプリケーションに対する要求を計測するカウンタをリストします。これらのカウンタは、平均ではなく最後に記録した値を表示することに注意してください。これらのカウンタは、一定期間中のログを収集してその結果を、レポートではなく、グラフに表示することが重要です。
表9.1 CGIおよびISAPI要求用のパフォーマンスモニタカウンタ
これらのカウンタはそれ自体、プロセッサの活動状況の間接的な指標になります。また、サーバーのパフォーマンスに関する情報と組み合わせることによって、さまざまなレベルの活動状況がサーバーのパフォーマンスと効率に与える影響を判定するのに役立ちます。